Express Converter APX-5000シリーズ
A/D変換ボードのQ&A


1. 導入前に

2. 製品の使用に関して

Q1

高速ADCは何を使用していますか?

Q2

シングルエンド入力を2chとありますが差動入力は出来ますか?

Q3

外部トリガ入力・外部クロック入力の入力レベルは何ですか?

Q4

4bitのDIO機能がありますがレベルは何ですか?最大スピードは?

Q5

自分達が持っているアルゴリズムをFPGAにインプリしていただく事は可能でしょうか?

Q6

アナログ部の詳細な情報が欲しいのですが?

Q7

アンチエイリアシングフィルターは搭載されていますか?

Q8

サンプリングのモードについてはどのようなものがあるのでしょうか?

Q9

Groupとは何ですか?

Q10

外部入力トリガの検出条件はレジスタ設定等で変更できますか?

Q11

同じボード2チャンネル構成をしたい場合、チャンネル間のクロック同期の精度はどの位ですか?

Q12

多チャンネル複数ボードの場合の同期トリガの精度について

Q13

外部クロックに固定周波数入力/変動周波数入力の記述がありますが、固定周波数入力と変動周波数入力の違いは何でしょうか?

Q14

外部クロックがSIN WAVEとなっておりますが、TTL入力は可能ですか?SIN WAVEの場合、sinカーブの立ち上がりか立下りのある電圧でサンプリングとなりますか?

Q15

外部クロックは正弦波の入力を推奨されておりますが、sin波を入れた場合どのタイミングでサンプリングされるのでしょうか?

Q16

電源ON時の入力部の終端抵抗はどうなっていますか?

Q17

PC本体のGNDとアナロググランドが同電位(接続されている)のでしょうか?

Q18

2ch 256MWのデータをHDDに保存するのに何秒かかりますか?

Q19

他社の信号処理ソフトウェアへの接続を行いたいのですが?

Q20

どんなアプリケーションが考えられますか?

Q21

評価ボード/評価アプリはありますか?何が出来ますか?

Q22

サンプリング波形が乱れているのですが?

Q23

ソフトウェア実行時に「Registration is not done」が表示されるのですが?

Q24

どうして最小バンク数が2バンクなのですか?1バンクですめばより多くのサンプル数が稼げるのですが?

Q25

ストリームモードにて2ch 256MWのデータを取得するには、PC側のメモリは何GBあれば実用的に動作しますか?

 

 

1. 導入前に

Q1 推奨するPC仕様を教えてください。

答え

以下仕様を満足するPCを選定ください。
・6ピン PCI Express 用電源コネクタ。
・無風状態でないこと(ボード付近に対流があること)
・隣接するスロットに磁束を発生させるような基板が無いこと。
・PCI Express Base Specification Revision 2.0 x8 が実装可能。

Q2  ケーブルは付属していますか?また、コネクタは何ですか?

答え

付属しておりません。
ご購入に関しては弊社営業部へご確認ください。
入力コネクタはSMAです。

Q3  製品購入後、すぐに動作評価を行える付属のソフトウェアはありますか?

答え

SDKにサンプルを付属しています。
また、弊社会員ページから評価アプリケーション(無償未サポート)をダウンロードしてご使用いただけます。

Q4  SDKの制限事項はありますか?

答え

・電源管理であるスリープ(サスペンド)や休止状態(ハイバネーション)の状態では正常動作できません。連続運転させるシステムではこれらの機能をOFFにしてください。
・1chあたり最大1Gbyte(512M Point)までメモリを確保する事が可能となります。

Q5  1台のPCに複数枚接続して使用できますか?

答え

デバイスドライバでは1シリーズあたり最大4枚までの制御が可能です。
複数接続する場合、PCI Expressのスロットごとにパフォーマンスが異なる場合がありますので、一度ご評価頂くことをお勧めします。

2. 製品の使用に関して

Q1 高速ADCは何を使用していますか?

答え

TI社製(ADS54シリーズ)
・ADS5474 :400MSPS@14bit APX-5040

Q2 シングルエンド入力を2chとありますが差動入力は出来ますか?

答え

差動入力は対応しておりません。
差動入力を希望する場合は外付けに差動バッファをご用意してください。

Q3 外部トリガ入力・外部クロック入力の入力レベルは何ですか?

答え

50Ω終端±350mVとなります。

Q4 4bitのDIO機能がありますがレベルは何ですか?最大スピードは?

答え

LVTTLレベルです。
DI:66MHz(CL=15pF) 【カタログ値:Tpd=10ns(max)】
DO:50MHz(CL=50pF) 【カタログ値:Tpd=13.5ns(max)】
(DOはレジスタ出力のため、PCの速度に影響します。)

Q5 自分達が持っているアルゴリズムをFPGAにインプリしていただく事は可能でしょうか?

答え

可能です。
FDKパッケージをご購入頂くか、弊社営業部へご確認ください。

Q6 アナログ部の詳細な情報が欲しいのですが?

答え

アナログ部は公開しておりません。

Q7 アンチエイリアシングフィルターは搭載されていますか?

答え

搭載されています。(200MHz-3dB)

Q8 サンプリングのモードについてはどのようなものがあるのでしょうか?

答え

ストリームモードとシーケンスモードです。
ストリームモードは停止を指定するまで、サンプリングを続けます。
シーケンスモードは設定したトリガ条件成立後、指定サイズ分のサンプリングを行います。その後、再度トリガ条件が成立するまで、待ち状態となります。
詳細はマニュアルを参照してください。

Q9 Groupとは何ですか?

答え

シーケンスモードを使用する場合、最大16個分の取り込み条件(トリガ設定、取り込み開始位置設定等)を設定する事が可能となります。この1つの取り込み条件を1Groupという形式で表しております。
これにより、異なるトリガ条件での連続取り込みが可能となります。

Q10 外部入力トリガの検出条件はレジスタ設定等で変更できますか?

答え

サポートしておりません。
標準品とは異なるため、弊社営業部へご確認ください。

Q11 同じボード2チャンネル構成をしたい場合、チャンネル間のクロック同期の精度はどの位ですか?

答え

各々独立したADCからサンプリングデータを扱っている関係でチャンネル間の同期性と致しましては
サンプリングクロック単位で±1クロック程度のバラツキが生じる可能性がございます。

Q12 多チャンネル複数ボードの場合の同期トリガの精度について

答え

外部トリガで使用される場合、サンプリングクロック単位で±2クロックのバラツキが生じる可能性がございます。

Q13 外部クロックに固定周波数入力/変動周波数入力の記述がありますが、固定周波数入力と変動周波数入力の違いは何でしょうか?

答え

固定周波数入力では、サンプリング期間中外部クロックの周波数を変動させることができません。
(変動)させてしまった場合、PLLのロックが外れ、正確なサンプリングを行えなくなります。)
尚、変動周波数入力では、サンプリング期間中外部クロックの周波数を仕様範囲内で変動させてご使用頂くことが可能です。
(但し、変動周波数入力ではPLLを使用することができませんので、必ず外部クロックと同じ周波数でのサンプリングとなります。)

Q14 外部クロックがSIN WAVEとなっておりますが、TTL入力は可能ですか?SIN WAVEの場合、sinカーブの立ち上がりか立下りのある電圧でサンプリングとなりますか?

答え

入力回路がACカップリングとなっている関係で正弦波を推奨させて頂いております。入力の最大定格を守って戴ければ、LVTTL等の信号を入力して戴いても問題ございません。
但し、基板側で50Ω終端を行っておりますので、出力側のドライブ電流(最大値)を超過しないよう注意してください。

Q15 正弦波の入力を推奨されておりますが、sin波を入れた場合どのタイミングでサンプリングされるのでしょうか?

答え

0Vを基準に負から正に変化したときサンプリングされます。

Q16 電源ON時の入力部の終端抵抗はどうなっていますか?

答え

50Ω終端となっております。

Q17 PC本体のGNDとアナロググランドが同電位(接続されている)のでしょうか?

答え

APX-5000 シリーズではPCとアナロググランドは一点にて接続されております。

Q18 2ch 256MWのデータをHDDに保存するのに何秒かかりますか?

答え

APX-5000 ⇔ PC間はPCI-Expressのため、約3.2GB/sでデータ転送が可能です。
ここにHDDアクセス時間が加算されたものが、トータル時間となりますが、HDD、SDD等のアクセス時間は弊社では明確な情報をもっておりません。

Q19 他社の信号処理ソフトウェアへの接続を行いたいのですが?

答え

LabVIEW用のVIライブラリ(※LabVIEW 8.6 以上)を弊社会員ページからダウンロードしてご使用いただけます(無償未サポート)。

Q20 どんなアプリケーションが考えられますか?

答え

医療機器や計測機器や検査機器、通信機器用途で使用されております。

Q21 評価ボード/評価アプリはありますか?何が出来ますか?

答え

<評価ボード>
弊社営業部へご確認ください。

<評価アプリ>(Windowsのみ)
弊社HPよりダウンロード頂けます。
機能評価や、取込時等のAPI呼び出し履歴を表示する事ができますので、プログラミング時のAPIコールに役立ちます。

Q22 サンプリング波形が乱れているのですが?

答え

バッファオーバフローが発生していないことを確認してください。
バッファオーバフロー詳細につきましては、ソフトウェアマニュアルをご参照下さい。

Q23 ソフトウェア実行時に「Registration is not done」が表示されるのですが?

答え

「Registration is not done」が表示される場合には、評価版として動作しております。
製品CDに同封されております、ライセンス登録ツールより、ライセンス登録を行ってください。
※Windowsのみ

Q24 どうして最小バンク数が2バンクなのですか?1バンクですめばより多くのサンプル数が稼げるのですが?

答え

ストリームモードの場合、最低2バンク持つことで取り込み中に前回のデータをPCに保存することを可能としております。
1バンクであった場合、前回のデータ保存中に取り込みを行うことができません。このため、最低2バンクとなっております。

Q25 ストリームモードにて2ch 256MWのデータを取得するには、PC側のメモリは何GBあれば実用的に動作しますか?

答え

本ドライバにて確保するメモリは、256MW(512MByte) * 2chとなります。
従いまして、最大1GByte確保し+αでOS等が使用するサイズが必要となります。
また、弊社では8GByteのメモリを実装したPCを使用し、動作確認を行っております。